「天浜線サポーターズクラブ」のご案内とご参加・ご支援のお願い

日ごろから天浜線に対しましてご理解を賜り、厚く感謝を申し上げます。
平成22年3月、天浜線の維持・発展を応援し、地域の魅力を高め、地域を元気にする市民組織、「天浜線サポーターズクラブ」を設立しました。
多くの方々のご参加とご支援を心からお願い申し上げます。

天竜浜名湖鉄道、天浜線は…

〇　天浜線の沿線は、ゆったりと流れる天竜川、青くきらめく浜名湖など、四季折々に多様な姿を見せる自然とともに、人々の営みによって形作られた茶畑や里山など、産業や生活の彩りも豊かで、訪れる人々の心をほっとさせる、佳き「日本の原風景」が広がっています。

〇　「天浜線のある風景」は、2010(平成22)年度、優れた価値ある景観に与えられる「静岡県景観賞最優秀賞」を受賞しています。

〇　天竜浜名湖鉄道(天浜線)は、旧国鉄二俣線を引き継ぎ、地域の熱い思いにより誕生した第三セクターの地方ローカル鉄道で、駅舎の整備・保全や沿線の花づくり・景観づくり、朝市、駅舎を活用したコンサート・ミニ図書館・賑わいづくりなど、コミュニティの拠点として、また地域住民のマイレールとして愛され、守られています。

〇　また、花のリレー・プロジェクトによる花木の植栽・育成、地域住民などによる環境整備・保全活動、駅へのベンチ・座布団の寄贈など、「地域の地域による地域のための鉄道」として、住民、企業、団体などから幅広い応援をいただいています。

〇　旧国鉄二俣線開業当時のままの歴史的・文化的鉄道施設を現在も使用し、転車台や駅舎、橋梁など、36箇所の施設が国の有形文化財に登録され、天浜線は、歴史が刻まれた「全線まるごと文化財」です。

〇地域の誇りであるとともに、古きよき時代へ郷愁が呼び起こされ、テレビドラマや映画などのロケ地や小説の舞台としても活用されています。

〇　そば屋、ラーメン屋、レストラン、喫茶店、パン屋、軽食屋、うなぎ屋など、駅舎に多彩な飲食店が同居し、旅の重要な要素である「食」の楽しみも堪能できます。さらに宿泊施設がある駅もあります。

〇　駅は人々が集い、交流し、新たな自分や地域の魅力を発見する場でもあります。

〇　天浜線の沿線には、歴史ある神社・仏閣や伝統的な祭り・民俗芸能、花の名所などの観光資源も豊富で、これらを楽しむ多くの方々の移動手段としての役割を担っています。また、天浜線自身の歴史的・文化的価値を活かし、これらの観光資源と連携することで、地域全体が、全国に誇る「歴史・文化の薫る『まるごと博物郷』」を形成しています。

〇　天浜線は、静岡県の掛川市以西、湖西市までの全市町のいわゆる中山間地域を走り、広域の地域連携の象徴であるとともに、新東名高速道路等と相まって、観光交流の拡大、自然と共生する新産業の創出、豊かな居住・労働環境の創造など、新たな内陸フロンティアの基盤として、重要な役割が期待されています。

〇　このように、天浜線は、たくさんの魅力を持ち、一度失われると二度と再び持つことができない、地域全体の大切で貴重な財産です。

〇　一方で、高校生の減少や自動車の普及などの長期的な要因や、新型コロナウイルスなどの短期的要因により、大変厳しい経営を余儀なくされています。

〇　天浜線にその多様な役割を末永く発揮してもらうためには、沿線住民はもとより、幅広い人々が、かけがえのない地域全体の宝物として、天浜線をいろいろな形で応援していくことが、なにより重要と考えます。

 

天浜線サポーターズクラブは…

〇　このような考えから、2010(平成22)年３月15日に、個人個人の真情に基づいて天浜線の維持・発展を応援する「市民の組織」として誕生しました。地域づくり団体、企業・経済界、政界、行政など、幅広い有志の方々のご参加をいただいています。

〇　「天浜線サポーターズクラブ」の目的は、次の3点です。
①「地域」の貴重な財産である天竜浜名湖鉄道の維持・発展を支援する
②「地域」の魅力を再認識して、さらに磨き上げる
③会員相互の協力と連携の絆を創造し、「地域」の活力を育んでいく

単なる、または一方的な「天浜線の応援団」ではなく、地域の魅力を磨き、活力ある地域づくりを最終の目的としています。

〇　そしてこのような目的を実現するため、天浜線の利用拡大や大切さを普及宣伝する事業のほか、会員の地域活動の支援・情報発信、環境整備事業などを行っています。

「天浜線サポーターズクラブ」が、多くの方々の共感と参画をいただきながら、地域のために存分に働くことができますよう、ぜひとも、ご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。

人と地域と時代をむすぶ、郷土の貴重な財産「天浜線」の維持・発展と、地域の魅力・活力の向上を図る「天浜線サポーターズクラブ」に対して、皆様の会員参加とご支援を心からお願い申し上げます。

 

2021（令和3年）6月
天浜線サポーターズクラブ事務局

※設立趣意書を基に、一部加筆等して新たに記載しました。